2017.09.09 200Wダミーロード
200Wで使用できるダミーロードです。 100均ショップで手に入れたプラスチックボックスにCPUクーラーに密着させた50Ω抵抗を入れました。 四方に穴が開いており、外気を取り入れて冷却します。
ボックスの横から出ているのは50Ω同軸ケーブル、冷却用DC12Vケーブル、そしてついでにつけた抵抗温度測定用熱電対ケーブルです。
200Wダミーロード 仕様
- 負荷 125W(連続)、 200W(SSB、CW)
- インピーダンス 50Ω
- SRW 1.03 @3.5MHz、1.13 @28MHz
- 冷却ファン用電力 12V、0.28A
ダミーロードを手に入れたので、次はトランシーバーの送信系の勉強と調整です。 技術基準適合の保証を得て、無線局変更申請をして許可を得るまでまだまだです。
200Wダミーロードのパーツ
終端抵抗
終端抵抗にセラミック250W高周波用抵抗を使いました。 DCから3Ghzまで使える優れものです。 メーカーには DICONEX社や、American Technical Ceramics社があります。 新品なら一個が数千円ほどしますが、中古品6個を送料込み1000円ちょっとで手に入れました。
放熱板(CPUクーラー)
放熱板にはパソコン用のCPUクーラーを使います。 CPUクーラーには冷却のためのファンがついており、効率的に熱除去ができ、また250W抵抗の大きさとバランスもとれています。 「インテル純正 CPUクーラーLGA1150用」の未使用品が100円で手に入りました。 放熱のためのファンのついたものであればどんなタイプのものでも使えます。
左下の写真はヒートシンクの裏側です。 このセンターの金属部に穴をあけ、密着するように終端抵抗をボルトで取り付けます。 終端抵抗とヒートシンクの熱伝導をよくするため、コンピューター用のCPUグリスを使うと多少能力が上がるでしょう。
熱電対
セラミック終端抵抗の使用温度は最高で100℃です。 ファンが回って強制空冷が出来ており、許容電力内であれば最高使用温度を越えないはずです。 念のため熱電対を表面に接触させて、終端抵抗の表面温度を測定するようにしました。 最近のテスターは電圧、電流と抵抗のほかにKタイプ熱電対を使い温度計測ができます。 Kタイプ熱電対は500円ほどでした。
ケース
ダミーロードを入れる箱は空気の流れをよくする必要があります。 100均ショップの日用品売り場で見つけたケースを使いました。
さらなる大容量ダミーロード用部品 1KW 1650W
ヒートシンクと抵抗の取り付けには工夫が必要です。 またどの程度の除熱能力があるかは不明です。 しかし、かなり大きなダミーが出来そうですから、1KW局を設置するときには作ってみたいものです。
ダミーロードの実験と制作
ダミーロードは終端抵抗で発生する熱をどのような方法で除去するかで、作製の難易、大きさや使い勝手が変わってきます。 どの方法にするか、3つの除熱法を実験し、制作しました。
結果は順次アップします。