2017.08.26 ダミーロード 予備実験

 ダミーロードに使う終端抵抗(RFP250N50)を入手しましたので、この終端抵抗と手持ちの材料で基礎的な実験をしてみました。

ダミーロード(アルミL金具・オイル漬用)

 アルミL金具に終端抵抗をボルトで固定し、終端抵抗の表面温度を測る熱電対と同軸ケーブルを一緒にL金具に縛っています。 右はその写真で、拡大写真に見える白いブロックが終端抵抗です。 こんな小さな抵抗で最大200Wを発熱させるので、効率的な除熱が出来るか否か、うまくいくでしょうか。 このL金具ごとオイルに浸けて除熱する目論見ですが、オイル漬のテストの前に、空気中で基礎実験をしてみました。

 手持ちの電源は安定化電源2台ですので、直列にして、最大30Vまでテストができます。 それ以上は50Hzの商用電源を降圧して使うつもりです。 電球を直列にして降圧することも考えましたが、あまりにもアマチュア的手法で、材料を揃えるにも数千円かかりそうです。 ここはオーソドックスに中古のスライダックを購入することにしました。 入手できるまでは30Vまでのテストをしました。

ダミーロード(アルミL金具・空気中)の30V(18W)までの性能

 6V(=1.62W)から始めて、30V(=18W)まで終端抵抗の温度を計測しました。 この抵抗は使用上限が100℃なので、18Wの場合空気中で3分ほどは使えます。 5分も放置すれば常温に戻ります。

ダミーロード(CPUクーラー・空冷用)

 手持ちのパソコンのCPUクーラーを強化したので、当初組み込まれていたIntelの標準クーラーが部品箱に転がっていました。 このクーラーに終端抵抗をボルト締めしてどの程度の除熱性能があるのか、データを取ってみました。 最近のCPUは消費電力が140Wもある代物があり、CPUクーラーの性能はばかにできません。 このクーラーで50W以上の除熱ができれば大したものです。

ダミーロード(CPUクーラー)のSWR

 手持ちのアンテナアナライザーで計測

  • 3.5Mhzで1.15
  • 28Mhzで1.07

ダミーロード(CPUクーラー・空冷)の30V(18W)までの性能

 25V(=12.5W)と30V(=18W)を測りましたが、温度上昇はほとんどありません。 クーラーの威力です。 残念ながらこれ以上の電圧はスライダック入荷待ちです。

18Wのダミーロード温度上昇比較



ダミーロードの実験と制作

 ダミーロードは終端抵抗で発生する熱をどのような方法で除去するかで、作製の難易、大きさや使い勝手が変わってきます。 どの方法にするか、3つの除熱法を実験し、制作しました。

結果は順次アップします。

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