2017.07.10 釧路湿原フットパス
釧路湿原 木道と軌道線跡トレッキング
釧路湿原の西端には釧路湿原を一望できる釧路市湿原展望台と温根内ビジターセンターがあります。 朝、釧路駅をバスで出発します。 温根内ビジターセンターで下車し、温根内探勝遊歩道(木道)、釧路湿原探勝のみち(旧鶴居軌道線跡)、釧路市湿原展望台遊歩道(木道)を経て釧路市湿原展望台まで7Km、2時間弱のトレッキングコースです。 釧路市湿原展望台から再びバスで釧路駅まで戻る半日の旅でした。
釧路駅発 20番バス
釧路市を走るバスは背番号ならぬフロント番号をバスの前面に大きく掲示しています。 遠くからでも行く先が分かり便利ですね。
釧路駅で乗るバスは系統20番の「グリーンパークつるい」行きです。 定刻の数分前にバスが到着。 ハワイから来た4人連れの家族が釧路湿原展望台までのバスはどこかと聞いてきました。 彼らは釧路湿原展望台から温根内ビジターセンターへ歩く予定との事で、一緒にバスに乗り込みます。 定刻に出発したバスは市内を巡り、やがて右手に湿原を望む市外を走ると、温根内ビジターセンターに到着です。
温根内ビジターセンター
ハワイからの4人も下車してきました。 私と同じコースコースに変更したとのことでビジターセンターまで一緒に行きます。 バス停からビジターセンターまでは林の中を歩きます。
シマエナガの幼鳥がいました。
センダイムシクイです。
林の中を下りながら300m歩くと湿原の端に建ったビジターセンターに着きました。 インフォーメーションでは湿原の見どころを教えてもらえますし、詳しく説明してもらえるネイチャーガイドもいますので、相談できます。 私はコースの地図をもらい、所要時間を聞いたら1時間半から2時間との事でした。 帰りのバスに十分間に合います。
温根内自然探勝歩道
ここからは湿原に作られた木道を歩きます。 見渡す限り湿原です。
ヒメカイウという植物です。 きいろい花が咲いていました。 数は多くありません。
水中の虫を食べる食虫植物タヌキモは水上に伸ばした茎に小さな黄色い花を咲かせていました。
ノビタキです。
オオジュリンもいました。
よく整備された木道を2Km進むとやがて湿原の西端に戻りました。
釧路湿原自然探勝のみち
ここからは殖民軌道跡を利用したフットパスです。 村営鶴居軌道線として使われていたもので、釧路湿原展望台の先まで南に向かって真っすぐに湿原の中を伸びています。
ハンノキにオオアカゲラがいました。 上下にせわしく動きます。
道端の葦にはコヨシキリがいます。 歩いていくと一斉に大群が飛び出し驚かされました。 2kmで釧路湿原展望台への登り道がありますが、そこを過ぎ1.5km先にあるもう一つの登り口から釧路湿原展望台遊歩道に上りました。
竪穴住居跡 北斗遺跡復元住居
釧路湿原展望台遊歩道を進むと分岐して、北斗遺跡への道がありました。 大昔、釧路湿原は海底で、現在の湿原を囲む丘陵に竪穴住居があったそうで、北斗遺跡など多くの遺跡があるようです。
北斗遺跡跡には復元住居が展示されていました。
サテライト展望台
北斗遺跡を後に、また釧路湿原展望台遊歩道に戻ると、釧路湿原を一望する「サテライト展望台」がありました。
展望台に登ると、湿原をはるかかなたまで見渡せます。 持参の双眼鏡で見渡すと、エゾシカが見つかりました。 湿原を流れる川のそばに4頭の群れが食事中です。 遠すぎて写真では何とか4頭いるのがわかるほどでした。
今回の旅行中、エゾシカ、キタキツネ、タンチョウ、オジロワシなど北海道を代表する動物を何度も近くで見ることができましたが、ヒグマには幸い(残念ながら?)遭遇しませんでした。
20番バスで釧路駅へ
予定のコースから脇道に行ったりしましたが、予定のバスに乗りこみました。 ゆっくり歩いてきたハワイからの家族4人も歩きとおしたようで一緒に駅まで帰ります。
この日の写真の大半は今田若子の提供
カミさん(今田若子)も一緒のバスで湿原に行きましたが、カミさんはバードウォッチングが趣味、私はトレッキングが趣味ですので当日は別行動でした。 カミさんは終日温根内自然探索歩道の周りで過ごし私より遅いバスで釧路に戻りました。