2025.12.22 神の船 3
9月に見つけたガガイモの実=「神の船」のその後です。
我が家から500m離れた山際の葛の中でガガイモの実を見つけ、散歩のたびに観察していました。

9月下旬
この日は薄緑が鮮やかな若い実でした。ガガイモの実は二つに割れるとスクナビコナの神が乗ってきたとされる天之蘿摩船(あまのかがみのふね)になるという言い伝えがあります。実が熟して割れるのは12月頃とまだまだ先のこと。散歩のたびに色の変化を確かめるのが楽しみでした。

11月下旬
快晴の散歩日和。ところが、ガガイモが生えていた場所がすっかり刈り取られており、葛に紛れていたガガイモも見つけられず、がっかりしました。
数日後、半ばあきらめながら探してみると、少し離れた場所で無事に発見。強い風で少し奥へ移動したのか、幸運にも刈り取りを免れたようです。

12月中旬
朝晩の気温が10度以下になり、ガガイモの葉はすっかり枯れ、実も割れ始めました。
1週間ほどかけて割れ目が大きくなり、中が見えてきたため、実が飛んでしまう前に切り取り、持ち帰ることにしました。

根元には種がぎっしり詰まり、白く輝く羽がきれいに並んで収まっています。 このあと、どんな変化が起こるのでしょうか。

翌朝は大きな変化はありませんでしたが、気温が上がる10時過ぎになると、白い羽が外に出始めました。蝶の羽化の際、湿って小さく折りたたまれていた羽が、乾くにつれて大きく広がるように、ガガイモの羽にも同じことが起きています。


きれいにたたまれていた羽は、乾くと四方八方へまっすぐに伸び、外へと現れます。まず外側の種が羽を広げ、次々と内側の種へと変化が広がっていきました。


一つの種が、これほど大きく羽を広げます。 部屋の中のわずかな空気の流れでも、ふわふわと、まるで生きているかのように動いています。

一つの実の中には、78個もの種が入っていました。 ガガイモの種は、かすかな風に乗って飛び、新しい場所で根付いていくのでしょう。

すべての種が出た後は殻が残りました。みずみずしいときはしっかりと閉じていた殻は乾燥が進むにしたがって表皮と内皮の収縮の違いで上の写真のようになりました。古代人が殻を神の乗る船に、中にあった芯を櫂と見立てたのも納得です。
ケサランパサラン
カミさんがこの種をみて「これは見ると幸せになると言われるケサランパサランじゃないかしら」と教えてくれた。はて、「ケサランパサラン」とは何でしょう?
ケサランパサランは白い毛玉のような物体で、空中をフラフラと飛んでいると言われる。東北地方では嵐の前などに雷とともに降ってくるという伝承がある。ケサランパサランを見つけると幸運になるという伝承がある。(ウィキペディアより引用)
