2017.10.22 ANAN-8000DLE 技術基準適合の保証を取得

 いやー。 長く待ちました。 9月2日にTSSにANAN-8000DLEの保証願を提出していましたが、心づもりの3週間をはるかに超え、10月20日付けの「技術基準適合の保証書(変更)」を22日に発行してもらいました。

 経過: 9月2日の申請から3週間たち、月末になってもTSSからはなしのつぶて。 少々心配になり27日に電話したら、受付は終わっているものの、相当混んでいてまだ手を付けていない様子。 さらに2週間たち、10月15日に電話したら、もうすぐ審査するとの事。 そして10月18日に、「ブロック図の情報が不足しており追加資料を提出してください」とメールが来た。 19日に追加資料をメールで提出。 そして20日付けの保証となりました。 TSSでは審査の順番待ちを含め50日かかりましたが、実質の審査日数は数日でしょう。


保証申請で心がけたポイント


1 米国およびEUでの技術基準に適合している

 日本と同等の技術基準にあるのは、米国とEUのマーケットで販売が許可されているトランシーバーでしょう。 トランシーバーのカタログ、技術資料に、米国およびEUの基準に適合しているとの記述があり、その部分をPDFファイルにして提出資料にしました。

2 スプリアスレベル

 技術基準に適合しているとしても、スプリアスレベルがどの程度かがわかる資料があれば強力な支持情報です。 幸いANAN-8000DLEは優れたスプリアス特性が売り物ですので、これも難なくPDFファイルとして提出しました。

3 日本で許可された周波数帯だけに電波の発射が制限されている事

 海外で許可されている周波数帯と日本で発射できる周波数帯は同じではありません。 間違えても日本で許可されない周波数では送信ができないようにロックすることが求められます。 これはANAN-8000DLEの機能ではなく、それを制御しているプログラム PowerSDR mRX の機能になります。 SDRプログラムには設置場所を設定する機能がたいてい備わっています。 PowerSDR mRX のその設定画面をPDFにして添付しました。

4 送信系ブロック図に使用している素子名とその数量を明記する

 送信系ブロック図を添付するのは必須です。 ブロック図はカタログまたは技術資料にあるものをPDFで添付しました。

 しかし、送信系ブロック図には主要ブロックの素子名、数量の情報が必要だとTSSから求められました。

 カタログにある送信系ブロック図にはプレドライバー段、ドライバー段もしっかり描かれていたのですが、素子名の記入がありません。 さすがに技術資料にもプレドライバー段、ドライバー段の素子名と数量は記述がありません。

 インターネットで探してみても、そのような詳細な情報は見つかりませんでした。 最後の手段はトランシーバーのカバーを開けて直接調べる事も出来そうですが、その前にApache Labs社の顧客サポートにメールで問い合わせてみたら翌朝には返答があり、早速その情報を記入したブロック図をPFDとして、TSSに送りました。

保証申請は混んでいる?

 どの程度混んでいるのかは不明ですが、この状態は一時的なものでしょう。 旧スプリアス基準の機器は2017年11月30日までに許認可が終わります。 その前に駆け込みの保証申請が多かったのでしょう。 私の機器は新スプリアス基準でも問題ないものですが、この時期の申請となったのが災難でした。

次は関東総合通信局への申請

 10月20日付の保証書が22日朝メールで届きました。 22日は台風が近づくなか、国政選挙の投票日です。 TSSは日曜日も仕事をしているようで、驚きました。 ご苦労様。 さて、10時に投票を済ませると、あとは関東総合通信局への設備変更申請です。

 変更申請書にTSSから送ってもらった保証書を添付し、Web申請をするのに1時間もかかりませんでした。 日曜日ですが、総務省の電子申請Liteは稼働しており、無事申請を終わりました。




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