2012.08.23 アマチュア無線局再開

 半世紀ぶりに無線局の再開をしました。 この年になると、何事も行動するには(屁)理屈が必要です。 どのようなこじつけであれ、自分で納得すれば立派な目的となります。 私の理屈は。

  • 会話をする。 外に出て会話をするとボケ防止になるといいます。 無線局で世界中と交信するのはこの会話をする良い機会です。
  • 手を動かし、頭を使う。 モールス通信は手を動かし、耳で聞いた信号を意味のある文字に変換します。 脳を適度に活動させると若さを維持できます。 ゆったりとした日常はストレスもなく、快適でしょうが、適度のストレスを脳に与えると、いつまでも好奇心を持ち、気力を維持できて、積極的に若さを維持します。
  • 好きな工作を楽しむ。 アマチュア無線はもともと工作好きな人々の集まりでした。 手に余ることはせずとも、気ままに工作を楽しんでみたい。

 さて、無線局開設には送受信機、アンテナを準備し、無線局開設の申請をしなければなりません。 CQ誌を見ながら、計画しました。 私は従事者免許を取得して50年にはなりますが、ベテランかというとそうではありません。 ビギナーという方が正しいでしょう。 高価なトランシーバーより、ビギナー向けの設備で始めることにしました。

 いくつかのメーカーからビギナー向けトランシーバーが販売されています。 ビギナー向けのトランシーバーの性能は大きな差がありません。 好みで選べばよいでしょうが、私の選んだのはアルインコのDX-SR8Jでした。 価格が安いことが大きな要素でしたが、ひと手間かけて、保証認定の申請もしなければなりません。 そのひと手間がおもしろそうだと初物好みの心が動かされました。 スムーズに開局できる方法が良いと言う方が多いと思いますが、世の中には初物好みで、手間をい問わない人間もいます。

 アンテナは簡単なダイポールとして、支柱は昔も使った竹で自分で建てることにしました。 7M,21Mの2バンドダイポールにもう1本14Mのワイヤーを追加して3バンドダイポールを自作。 フィーダーは昔の割り箸梯子フィーダーではなく、同軸ケーブルです。 ワイヤーの上げ下ろしをロープと滑車で自由にできるようにして、アンテナアナライザーできっちり共振を確認しました。 SWRは十二分に低く、通常の周波数範囲では、アンテナチューナー無しで運用できます。 DX-SR8Jにはアンテナチューナーは付いていません。 送信機に直接同軸フィーダーをつないで運用します。

 さて、開局申請ですが、ネット申請を使い、申請しました。 記入ミスが1か所あり、指摘されて訂正、再提出しました。 あっけなく、申請から開局まで1か月かからずで開局できました。 昔、長い期間を費やし紙で申請した時代に比べ、ウソみたいに早いと感じました。

 アンテナの共振をしっかり調整したこと、コンデションが良かったことからダイポールでも、あっけなく地球の裏側までいとも易く交信できたのには驚きました。

 しばらくして、近所のOMからIC-756を頂きました。 IC-7600につながる機種で、その初代機です。 早速変更申請をして、戦列に参加です。 古い機種ですが、作動には遜色がありません。


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