今田元喜の冒険旅行

オートバイを調達する3つの方法

レンタルオートバイ( Rental Motorbike )

 レンタカーと同じ考えで借りることが出来ます。 行き先、宿の手配、道に迷ったときの対応、事故や故障時の対応は自分でできるのが前提です。 これを出来ると、この手間も旅の楽しみとなり楽しみは倍増します。 自分に一番あった宿宿を選択できるし、時期、期間も自分の好みで決められるなど、すべてを自分で計画するので自由度は最もあり、かつ費用は最も安くなるでしょう。

ガイド付きツアー( Guided Motorbike Tour )

 ガイドが引率し、決められたコースを団体でツーリングする。 一般の海外ツアーと同じで、海外に不慣れな人にはお勧めです。 添乗員の代わりをガイドがすると考えれば理解しやすく、宿は手配されており、故障時、事故時にはガイドが対応してくれます。 万一迷子になったときでも今ではガイドに携帯で連絡できるので心強いです。 このように、さまざまなセーフティーネットが用意されており、トラブルはプロフェッショナルが対応するので、海外でも安心できます。 安心料がツアー代金に含まれているので、もっともコストが高いといえます。
 ガイド付きツアーは団体行動になりますので、自分の都合を通すことはできませんし、自分の運転技術や自分の好みの1日の走行時間、距離などすべてを満足させることは出来ません。 また、休みを取れる時期にツアーがあるかなど制約があります。

セルフガイドツアー( Self Guided Motorbike Tour )

 セルフガイドツアーは宿とオートバイが用意されており、予約された日に宿に泊まれば、オートバイで走るルートや時間は自分の好みで決められます。 どこで食事をするか、どこで休憩をするかも含めて自由なのでレンタルバイクと同程度の自由と満足を得られます。 お勧めのルートがルート説明として用意されているので、そのルートを通れば絶景ポイントあるいはチャレンジングなルートなどそのツアーの狙った目的は達成できるし、自分に合わせ道を変えることも出来ます。 ガイドが付いていないのでトラブルの対応は自分ですることになりますが、一日のスケジュールもある程度自分に合わせられるし、ガイドのコスト分だけ費用は少なくなります。 予約時に泊まりたい場所やルートがあれば相談もできる旅行社もあります。

旅行社を探す

 私のこれまでの海外ツーリングの情報源はインターネットです。 8年前と今ではレンタル会社もずいぶん変わりましたし、私が利用したツアーがなくなったり新しいツアーが追加されたりしています。 これからも変わり続けるのでしょう。 したがって、これから海外ツーリングにチャレンジされる方は会社名で探すより一般的なキーワードで探すのがもっとも新しい情報を得られるでしょう。

 上記のいずれかのキーワードと国名または地域名 (たとえば Rental Motorbike USA )で検索すればいくつもの会社が出てきます。

 参考までに私の使った会社は

  • アメリカ グランドキャニオン RagleRider(ガイド付きツアー)
  • ヨーロッパアルプス Edelweiss Bike Travel(ガイド付きツアー)
  • ニュージーランド Garners Motorcycles Ltd(セルフガイドツアー)
  • イギリス GPHONDA(レンタルオートバイ)

海外旅行保険とオートバイの保険

海外旅行保険

 海外旅行時トラブルに会わないように気をつけていても、事故、飛行機の遅れ、病気や、盗難などに遭遇することがあります。 そのときの損害を補償するのが保険です。 旅行会社のツアーに参加されるときと同じ様に、自分のカードに付帯の海外保険を利用するか、あるいは海外旅行の期間だけの保険を買う方法があります。 一般の海外旅行と同じ考えで保険をつけるのをお勧めします。 現在はインターネットで「海外旅行保険」の購入ができるので30日以内の海外旅行であれば簡単に比較できますし購入も容易ですからインターネットでの購入を検討する価値があります。

オートバイの保険

 レンタカーと同じ考え方の保険がオートバイにもあります。 オートバイで事故を起こしたときの対人保険、対物保険、そして車両保険があり、レンタルなのでオートバイの休業補償もこの保険でカバーできますのでレンタカーと同じ考えでカバーする範囲を決めればよいと思います。 しかし、どの程度の損害賠償を要求されるかはそれぞれの国で大きく違いますから、その国の状況に合わせた保険とするのが必要です。 私は対人保険は無制限、対物保険はその国で一般的に考えられる最大限、そして車両保険は「並」の補償に入るのを原則としています。 この補償に対する保険金額を基本に補償範囲を変えた場合の保険金額を聞いて保険を決めれば安心でしょう。 海外での楽しいひと時を過ごすためには安心料として保険には必ず入っておきましょう。

道路地図

 海外ツーリングでも地図なしの冒険旅行を否定するつもりはありませんが、このホームページでは数日から数ヶ月までのツーリングを対象としますのでツーリングをするには道路地図があると心強いのは言うまでもありません。 ガイドつきのツーリングでは事前に概略ルート説明と旧来からある道路地図を送ってくれる会社もあれば、概略ルート説明だけを送ってくれる会社と色々です。 一方レンタルバイクを使う場合はどのようなルートを通るかは自分で決めねばなりません。 いずれの場合でもせっかくの海外ツーリングですから海外に出かける前に道路地図を眺めて想像を膨らますのも楽しいものです。

旧来の道路地図

 旧来の道路地図をインターネットで購入する場合、アマゾンのホームページから「 Road Atlas 」または「Road Maps」で検索して購入できます。 ガイド付きツアーに参加する場合前述のようにツアー会社から送ってくるか、ツアーの朝に必要な地図のコピーを配布してくれるので旧来の地図を事前に入手する必要は余りありません。 一方レンタルバイクまたはセルフガイドツアーの場合で、ポータブルナビを使えない時は旧来の地図は有益です。 事前に入手しましょう。

ポータブルナビの利用

 旧来の道路地図の代わりにポータブルナビを使うのはさまざまな利点があります。 ナビは今では当たり前の装備として車には付いていますので機能についての説明は割愛しますが、これまで海外で使ってとても助かったのがガソリンスタンドの探索です。 オートバイで300Kmも走ると1日に2回は給油しますが、海外では数10Kmもガソリンスタンドがない場合があります。 ドライブに夢中であったり、景色を楽しんでいたり、又は食堂を探していたりしてうっかり警告灯が点いているのに気がつかなかったりしたことがありました。 何時警告灯が点いたか判らないので不安になることがあります。 ナビでガソリンスタンドを探せれば安心です。 最近はナビをレンタルする会社も見られますが、まだ数が少なくコストも高いと感じます。
 紀行文でも紹介していますように私の使っているナビはガーミン社(Garmin)の機種で国内のツーリングにも使用しますが海外のツーリングにも使えるものです。 海外で使うにはその国の道路情報の入ったSDカードを挿入するか、機種によってはガーミンのホームページからダウンロードすることが必要です。 オートバイに限らず海外でレンタカーを使用される方には日本語で案内してくれるナビは重宝なものと思います。
 最新のナビの表示画面は大きく見やすいものですが、オートバイで走行しながら見るのは難しく、また事故を起こしかねません。 私はナビをタンクバックの中に入れてヘルメットのイヤホンで音声だけを聞きながらツーリングをしています。 ナビ機能とは関係ありませんが、ナビに1960年代のアメリカの曲を入れてイヤホンで聞きながら走る海外の景色はさらにすばらしく見えました。

スマートホンの利用

 スマートホンが使えるところでは、スマートホンのナビ機能を使えます。 市街地では問題なく使えるスマートホンも市街地を出ると通信の圏外になります。 そこでも使うには地図データの事前ダウンロードが必要です。 通信事情の分からない海外ではリスクが大きく、スマートホンのナビ機能の利用はお勧めできません。

事前の道路調査

 海外のツーリングを計画するとき大まかな宿泊予定地を決め、距離とルートを確認しています。 以前は道路地図を使って考えていましたが、現在はグーグルマップを使っています。 道路地図には主要道路しか書かれていませんが、グーグルマップでは小道まであり、簡単にいくつものルートを比較でき、またストリートビューを使えば道路やその周囲の風景も確認できるのでポータブルナビとグーグルマップを使うことで道路地図はまったく使わなくなりました。