Sigil 目次を作る


電子書籍の目次の役割

 EPUB形式の電子書籍に目次がなくても誤りではありませんが、AmazonのKindleストアで販売する電子書籍には目次が必須です。 目次のない電子書籍をKindleストアにアップロードしても、エラーとなりアップロードできません。 Kindleストアで書籍を販売するため、目次を作ってみましょう。

 リフロー型電子書籍にはページの概念がありません。 このため、本の途中から読むためには、何ページ目を開くという紙の本のような開き方ができません。 その代わりに、目次にある見出しをクリックすると、本文中のその見出しがある位置にジャンプする機能が備わっています。 電子書籍ならではの重要な役割です。


目次と本文中の見出しとの関係

電子書籍はまず本文を作りそのあと目次を一括して作る手順になります。 本文の入力を終わり、本文の途中が次のように記述されているとして説明します。

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鉄のわな

 麻布の、とあるやしき町に、百メートル四方もあるような大邸宅があります。
 四メートルぐらいもありそうな、高い高いコンクリート塀べいが、ズーッと、目もはるかにつづいています。いかめしい鉄のとびらの門をはいると、大きなソテツが、ドッカリと植っていて、そのしげった葉の向こうに、りっぱな玄関が見えています。
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「鉄のわな」という部分を目次の「見出し」に登録するために、本文を次のように加工するとその部分が本文の「見出し」になります。

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<h3>鉄のわな</h3>

 麻布の、とあるやしき町に、百メートル四方もあるような大邸宅があります。
 四メートルぐらいもありそうな、高い高いコンクリート塀べいが、ズーッと、目もはるかにつづいています。いかめしい鉄のとびらの門をはいると、大きなソテツが、ドッカリと植っていて、そのしげった葉の向こうに、りっぱな玄関が見えています。
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 Sigilでは、本文中の見出し部分を<hi>記号と</hi>記号で囲む(iには1から6までの数字を使います)と、その部分が「見出し」として扱われます。

Sigilのメニューにある目次生成ボタンを押すと、本文中の<hi>記号と</hi>記号で囲んだ全ての「見出し」を一覧にした目次が新たに生成されます。 目次にある「見出し」をクリックすると、本文中の「見出し」にジャンプします。

目次は次のようなステップで作られます


見出しと本文を書く

見出し部を<hi>記号と</hi>記号で囲む


目次生成ボタンを押し、目次を生成する

 具体的な目次の作成手順は
    Sigil 横書き書籍 実習
    Sigil 縦書き書籍 実習
 あるいは
    Sigil チュートリアル
 に記述しています。

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