2024.01.22 日月潭までバス旅行

 昨日までは良い天気で温かかったが、天気は下り坂で曇り模様。今日は日月潭(Sun Moon Lake)まで日帰りバス旅行である。

 日月潭は標高760mの高原にある台湾で一番大きい湖であり、緑豊かな高原のリゾート地として有名である。日本の中禅寺湖の標高1290mには及ばないが周囲が37㎞の大きな湖である。豊富な雨を利用した水力発電の下池として戦前に開発され当時は東洋一の発電出力を誇ったという。鉄道や水力など戦前のインフラが今でも台湾に貢献しているのは日本人として誇らしい。

台中22

 今日は曇りで気温が低い。ホテルを出てバス乗り場へと行く途中に台中駅を横断するが、新駅の横にある旧駅舎(1917年築)は曇りの景色に古風な色合いで溶け込んでいた。

台中旧駅舎

駅の改札口もプラットホームも今は人影もなく静かだが、当時の面影が残っているようだ。

台中旧駅舎構内

日月潭行きバスは満席

 台中駅を横断し10分も歩くと日月潭行きのバス停がある。バス停の横がバスの発券事務所。時刻表を見るとほぼ30分毎に大型のリムジンバスが出ている。バスは予約はなく、満員になると出発するようで、積み残しは次のバスになるが、待合室はゆったりと和やか。気の早い私は早々にバス停に並び待つ。職員が「切符は持っているか?」と聞いて回り出発まじか。我々は悠々カードで乗るというと「残金はどれだけあるか?」「300ドル」「Ok」と。悠々カードの残金が少ないまま乗ると、日月潭は清算が出来ないバス停なので降りられずトラブルが起こるようだ。

 定刻にほぼ満員で出発。高速鉄道台中駅で残りの席も埋まり満員で出発である。高速を降り、山道にとりつくとそこからは一気に登っていく。

 途中山の上にある大学や小さな部落を通り、日月潭に着いた。日月潭は雨の中で、傘がいる。日月潭で湖畔を散策しようと思っていたが、散策するには寒すぎる雨である。バス停でうろうろしていたらバス停で交通整理をしている老人が語り掛けてきた。

スマートフォンで会話

 どうも私は昔から日本人に見られない。何処に行っても「日本人には見えない」と言われるがここでも老人が中国語で話しかけてくる。スマートフォンで「中国語が分からない。」と通訳ソフトで見せると老人のスマートフォンで「何処へ行きたいか?今日は雨でボートは出ない。向こう岸に行来たいか?タクシーを呼んでやろうか?」と世話を焼いてくれる。

 散歩の他に高原で生産されるお茶を買う予定だったので「お茶屋はあるか?」と聞くと「向こう岸だ。タクシーを呼ぼうか?」とやや怪しい雰囲気になってきた。

 「ありがとう。この付近の店を散歩するよ」と別れて通りを散歩しながら昼食の出来る店を探す。おやおや、幾つもお茶葉の販売店があるではないか。その中のやや澄ました店構えがあったので入った。良いお茶が置いてある。カミさんが試飲しながら品定め。あれこれと試してお土産用に数種類のお茶を組み合わせた中の「この茶葉だけを買いたい」というと「これは組み合わせで売っていてポートフォーリオが何たら」と言い、ばら売りは出来ないとの一点張り。

 根負けして組み合わせの商品を買うことに。それでもいい茶葉が買えた。土産物屋でポートフォーリオという単語を聞かされるとは思いもしなかった。

 昼食はそこらにあるような店で食べました。

昼食

 食事を済ませると雨も小降りになったが、散歩するには寒すぎる。街並みも人通りがなく静か。

日月潭街並み

 バス停に帰ると例の老人はまだ一生懸命観光客に話しかけていた。寒いので散歩もせず次のバスで台中に戻りました。

夕食

 夕食は隣のビルの温かい和食でした。

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