2023.04.05　イポー16日目　クアラルンプールへ

　イポーの最後の朝。　差し入れフルーツとイポーのクッキーと紅茶の在庫を整理する朝食となりました。

　イポーでの滞在を終わり、今日は電車でクアラルンプールまで行き一泊し、明日日本に帰国です。　電車の出発は12時なのでゆっくりと荷造りをして11時過ぎにホテルをチェックアウトしました。　手ぶらであれば徒歩で行く距離ですが、旅行カバンがあるのでスタッフに頼んだタクシーで駅に着きました。

　イポー駅は比較的すいている印象でしたが、出発間際には大勢の乗客となっていました。　クアラルンプールからの電車が到着し、イポー始発の折り返し運転のようです。　車内は半分ほどの乗客、日本のようなアナウンスもなく静かに出発です。

　電車はパームプランテーションの続く広々とした風景、時折小さな町を通過し、順調に進みました。　クアラルンプールに近づくにつれスピードは落ち、時には徐行しながら予定の時刻にクアラルンプールセントラル駅に到着です。

　明朝はやく出発する飛行機に乗る予定だったので、クアラルンプール国際空港（KLIA)にあるホテルを予約しています。　KLIAエクスプレス線に乗り換えです。　階段を下ったり、チケット売り場が見つからずうろうろしたり、ようやくKLIAエクスプレス駅までたどり着くまでに疲れてしまいました。

　セントラル駅を出たKLIAエクスプレスは30分ほどでKLIA駅に停まります。　荷物置き場は座ったシートからだいぶ離れています。　荷物置き場で旅行カバンを取るとようやく下車できました。　やれやれ、やっと到着です。

　昼食が列車内でのクッキーだったので、夕食にしようとレストランに行ったが、気に入ったメニューがない。　無難なスープ麺にして支払いをしようとしたときに、背中にあるはずのリュックサックが無いのに気が付いた。

列車にリュックを忘れた！　どうしよう。　見つけられるか!!

　すっかり落ち込んだ。　リュックにはパソコンほか小物が入れてある。　幸い帰国に必要なパスポート、航空券の控はポシェットに入れてたすき掛けだったので、帰国だけはできるがパソコンのデータや写真が無くなるのは大打撃だ。　何とか見つける方法はないか。　夕食も上の空。　とにかく鉄道の事務所に行って相談することだ。

　改札の横に事務所があった。　窓口でリュックを列車内に置き忘れた事を話すと
「何時に着いた列車ですか？」　そういわれても何時何分などと即答できるか。　でも答えないと助けてもらえない。 なんとか乗った電車の時間を思い出さないと。　イポーからの電車の到着時間とセントラル駅でエクスプレスに乗るまでの所要時間から推測して、
「多分３時15分から3時半ごろセントラル駅を出る列車の後ろから2両目の後ろのドアと中央のドアの間のシートだったと思います。」というと、時刻表を見て
「6時過ぎにまたここに来てください。　列車に残っていたら回収して渡せます。」と。　エクスプレスの列車はセントラル駅とKLIA1、KLIA2の3駅の間を終日折り返し運転しているので乗ってきた列車は午後6時ごろ再びKLIA1駅に着くようだ。　運に任せ待つしか無い。

徒歩10分のホテルにタクシーで。

6時まで1時間ちょっとあるので、先にホテルにチェックインすることにした。　空港内のホテルで歩道で繋がっているので無料サービスのバギー車で行く方法があるが、その場所が不明。　タクシーで行くことにした。　昔はタクシー乗り場があり空のタクシーがずらりと並んで客待ちをしていたのでタクシースタンドを探すも見つからない。　今は様変わりでタクシーは配車サービス（Grab）のタクシーが次々に来て予約した客を拾っていく。　空のタクシーは並んでいなかった。　配車サービスアプリを使っていないので空のタクシーを探すとはるか端のほうに何やらありそう。

　そこまで行くと机がありタクシーを手配しているようだ。
「タクシー？」
「何処まで」
「空港内の＊＊ホテル」
「40RM」 「高すぎる。　すぐそこだろう。」
「ダメ」
「30RM」
「40RM」となかなか下げない。　40RMでホテルまで行き、チャックインを済ませた。　さてカミさんにはホテルで休憩してもらい、空港へ戻る。

リュックが見つかった！

　ホテルから空港へはバギー車で数分。　改札横の事務所へ行くとまだ6時前で列車は到着していない。　係員から列車が到着して荷物が見つかったらここに持ってくるから待つように言われた。

　することもなく待っている時間は長い。　ようやく6時を過ぎて客が改札を通り過ぎた後を、太った女性係員がリュックをぶら下げてニコニコしながら踊るように歩いてくる。　おお！　無事に見つかったようである。

係員からリュックをもらい、開けてみると中身も無事であった。　今日は落ち込んだり、見つかって喜んだり、お世話になった係員に感謝したりと忙しい一日でした。　リュックが見つかり、このブログに写真を掲載できました。