2022.11.12 障子の張替え

 まださほど水が冷たくない秋の一日、数年ぶりに障子の張替えをしました。 昔は正月を迎える前の障子の張替えが普通に行われていました。 我が家でも子供が小さい頃は毎年張り替えたものです。

 障子は幼子にとって穴をあけたり、破れた障子紙を引っ張ってビリビリと破れる音に喜んだりと遊びの対象、元気な子供にとっては遊んでぶつかっても痛くない物と、子供の生活のそばに障子がありました。 障子紙は花びらのあて紙でいっぱいになったり、1年も持たずに張り替えるのがあたり前で、新年を迎える前に新調したものです。

 障子紙と遊ぶ子がいない家では紙はなかなか破れません。 張り替えてから4年になり、ところどころに破れが出て、色も黄色くなってきたので先日張替えをしました。

 段取りや作業もすっかり忘れており、書かれたやり方を読みながら。 障子の水洗いから、張替え、霧吹きまで苦労しながらの作業。 仕上がりには目をふさぎ、新しくなった障子紙の白さに満足した一日でした。

 障子紙にも時代の流れが

 ホームセンターでは和紙の障子紙が見当たらない。 商品棚にあるのは全て「パルプ」+「プラスチック」の障子紙だけ。 「破れない障子紙」と謳う商品に至っては30%がプラスチックで紙なのかフィルムなのか微妙な物まで。 パルプは紙に違いないが繊維の短い洋紙に使われるもの。 障子紙は耐久性、破れにくさが特徴の繊維の長い和紙で作られていると思い、和紙障子紙を探すも売っていないようだ。 短繊維のパルプの弱点を補うのがプラスチックだろうが、プラスチックが多くなると紙の良さが少なくなる。

和紙の障子紙ももちろんあるが、高価で生産も少ないようだ。 神社仏閣や純和風の家の需要を担う和紙障子紙は高級品に限られている。 一般需要向けの「パルプ」90%+「プラスチック」を使いました。

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