2022.10.30 ヤマセミ

 ヤマセミは人里離れた渓谷に棲む警戒心の強い鳥。 人里ではまず見かけない鳥だが住宅地の公園の池で見た顛末です。

 かすかに甘みのあるアケビを先日食べたが、その種を元の山に返そうとカミさんが出かけていた。 今日は日曜日で私はNHKの将棋番組を楽しんでいたが、そこへカミさんが上ずった声で「ヤマセミがいる。早く来い。」との電話。 場所は毎年春に花見をする公園の池だと言う。

 公園は歩いて15分ほどの距離だが、野鳥はのんびりとは待ってくれない。 何時飛び去ってしまうかも知れない。 急いで車で行くと、カミさんが「はやく、はやく」と手を振っている。

この年で走るのはもう無理。 息を切らせながら音をたてないように精一杯急ぎ足で行くと、池の対岸近く(距離はおよそ100m)のお立ち台(池の中の枯れ木の上)に鳥がいる。 双眼鏡で覗いてみると、白と黒色のショウビンだ。 確かにヤマセミ。 住宅地の公園でヤマセミを見るのは奇跡だ。 カワセミはヤマセミの親類で、この界隈にも棲んでいる。 カワセミは散歩の時注意すれば私でも見ることが出来る鳥だがヤマセミは見るはずもない鳥。

 おそらくもうこの公園では見ないであろうヤマセミを見れたのは、アケビの種を山に返したご褒美だったのだろう。

 ちなみに今日カミさんが池で見た鳥は、ハシビロガモ、カルガモ、マガモ、コガモ、オカヨシガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、バン、オオバン、アオサギ、カワウ。

↑ PAGE TOP