2022.10.23 アケビとホトトギス

 秋晴れの朝、カミさんが散歩から帰るなり、「アケビがあった」との一声。 小学生の時、遊んでいるときにアケビを見つけると取って食べた記憶が懐かしい。 遠い昔の思い出の実を味わおうと、昼過ぎにカミさんの案内でアケビを取りに出かけた。

 住宅街をはずれ小さなトンネルを抜けるともう山の中で軽トラックが時々通る山道の脇が目的地。 家から歩いて20分ほどの距離である。 トンネルの出口に珍しい花が咲いていた。 カミさんがホトトギスと教えてくれたが、教えてもらわないと見過ごすくらい小さな花が藪にひっそりと咲いている。 始めてみる野草の花である。

かなり大きなツルに薄紫色のアケビの大きな実がいくつも生っていた。 半分は熟して割れているがまだ割れていない実もある。 半分ほどの実を葉とともに取ってきた。

 家に帰り早速食べてみた。 実を割ると中から白いゼリー状の実が出てくる。 薄い袋に包まれた実は触ると簡単に壊れ、その中には黒い種がぎっしりと詰まっている。 白い実は食べると確かにかすかな甘味を感じる。 砂糖とは違うかすかな甘さで、花の蜜を吸ったりして遊んだ子供のころを思い出した。

 アケビの皮は料理をして食べれるらしい。 昔は皮は捨てていたが、今では立派な食材になるようである。 カミさん作ってくれるかな?

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