2020.10.21 GoToトラベルで宇都宮餃子


GoToトラベルは三方よしの精神

 近江商人の経営精神に三方よし【買い手よし、売り手よし、世間よし】という言葉があります。

 GoToトラベルはこの商人精神に適ったものという気がします。 利用者にとってはお値ごろな料金で旅行を楽しめるし、ホテルや交通機関などは設備稼働率が上がり、利益を見込めます。 世間への影響という意味では、旅行関係企業がうるおい、周辺産業への波及もあり、社会経済に好循環をもたらすのは間違いありません。 まさにGoToトラベルは三方よしの政策です。

 高齢者である私が社会に貢献出来る機会は多くはありません。 GoToトラベルは数少ない貢献できる機会の一つのようです。 興味のある企画でもあればGoToトラベルを利用したいものだと思っていました。


宇都宮餃子

 餃子は私の好物の一つ。 普段、冷凍餃子を利用しているが、時々スーパーで実演販売される宇都宮餃子も買います。 房総では以前、地場の美味い手作り餃子がありましたが、作り手が変わったのか味が変わり、今は地元餃子は買わなくなりました。

 機会があれば宇都宮に行き、本場の宇都宮餃子を食べてみたいと常々考えていました。 しかし、機会がなかなかありません。 何しろ外房からは一度東京まで出て、それから宇都宮まで行くことになります。 直線距離は近いものの、静岡か名古屋ほどの時間的距離です。 餃子を食べるためにわざわざ宇都宮まで行くのは決心がいります。


新しいコンセプトのホテル

 旅行の楽しみは人さまざまです。 普段食べていない豪華な食事を楽しみ、温泉に入り、普段寝たこともない豪華な部屋に泊まるのも一つの旅行です。

 日常とかかけ離れた豪華な旅は私の性分には合いません。 普段とは違う時をすごす旅をしたいのは同じでも、
 * 住んでいるところとは違う風景を楽しみたい、
 * 自然の風景の中でゆったりとした時間を過ごしたい、
 * その土地の食事を食べてみたい、
などが私の旅の楽しみ方。

 夕方テレビで自然豊かな京丹波に新しいコンセプトのホテルが誕生したと報道していました。 何気なく聞いていたら、そのコンセプトがとても気に入りました。 テレビの報道は、
 * ホテルは部屋を提供をする、
 * 食事は近隣の飲食店を利用してもらう、
 * 立地は自然豊かな田舎にある道の駅の隣、
 * 運営はマリオット、
というものでした。

 マリオットの運営であれば、部屋の設備は十分だし、サービスのレベルも満足できるものです。 残念ながらホテルの立地は関東からは遠い京丹波です。 関東地区であればさっそく利用したいものだと思いながらテレビを見ていました。


宇都宮へ行こう。 予約はWebで簡単

 気になったので、インターネットで【マリオット、関東、道の駅】を検索するといくつか出てきました。 同じコンセプトでホテルを展開しているようです。 その中に宇都宮のホテルがありました。 もちろん、宇都宮市内から外れた「道の駅うつのみや ろまんちっく村」に隣接しています。

 外房から宇都宮までは電車で3時間ほど、家からホテルまででは5時間近くかかる。 車でもほぼ同じくらいなので、新型コロナのリスクを考えて車で出かけることにしてホテルを予約。 GoToトラベル割引35%と地域共通クーポン15%の取得はWebでのホテル予約と同時に出来ました。


筑波山

 朝、ぱらぱらと雨の降る中を宇都宮に向け北上。 高速道路で行けば早く着くが途中の景色(町の雰囲気や田や畑の作物、果物など)をゆっくりと楽しみたい。 やはり車の旅行は下(した)道に限る。 車のナビ設定を一般道として、最初の目的地は筑波山。 途中日が差すこともなく、曇り時々雨が続く。 街路樹が長々と続くつくば市街を抜けるとやがて筑波山。 3合目ほどにあるつくば神社脇の駐車場に着いたときは雨降りとなった。

ケーブルカー

 ケーブルカーで10分弱。 山頂には散策路があるも、雨で視界が悪く散策を途中であきらめた。 次の目的地の宇都宮へさらに北上。


道の駅に隣接のホテル

 道の駅「ろまんちっく村」は46ha(東京ドーム10個分)という広大な面積の中に、農産物直売所や地物の食材が楽しめる飲食店街、体験農場や森遊び、ドッグラン、温泉やプールに宿泊施設があります。 ホテルはその敷地内にありました。

ホテル

 ホテルに2泊。 ホテルは豪華すぎ、贅沢すぎではなく、予想通りに落ち着いた上品なものでした。

大谷石資料館

 翌日は快晴。 木々はもう紅葉が始まっていました。 朝、敷地内の森を1時間ほど散策したあと、大谷石資料館へ出かけました。 地底の砕石場跡はひんやりとして静かです。

 昼食は、宇都宮市内までおよそ40分ほどのドライブです。 評判の「みんみん本店」に到着。 覚悟していたが、店の前は客の長い行列です。 40分ほど待ちようやく店に入ります。 焼き餃子、揚げ餃子、水餃子と店の名物を注文。 行列ができるだけあり、味は満足です。 夜も餃子を食べようと周辺の餃子屋を探しました。 ホテルは郊外にあるため歩ける距離に店はなく、車で行き、餃子とシュウマイをテイクアウトです。 ホテルの部屋でビールを飲みながら宇都宮餃子を食べました。 昼、夜と宇都宮餃子を食べた一日でした。


妙岐ノ鼻鳥類観察小屋


霞ヶ浦

 3日目も快晴。 宇都宮餃子を十分堪能したので、帰路は観光地には寄らず霞ケ浦のバードウォッチングの名所「妙岐ノ鼻鳥類観察小屋」で休憩しただけ。 写真は観察小屋からみた霞ヶ浦の風景です。

 密を避け、マスクをつけての久しぶりの旅行でした。 まだまだストレスのある不自由な世の中です。

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