2024.10.05 ハードディスクの廃棄
写真などを保存しているNAS(ネットワークストレージ)から「2台あるハードディスクの片方が要注意レベルになった」と警報メールが届いた。
このまま使っていると、NASに保存してあるデータが読みだせなくなる。要注意となったハードディスクを新品に交換したのでNASは正常の戻りました。今日のテーマは取り出したハードディスクをどうするかです。
取り出したハードディスクは使用時間が34200時間と記録されている。再フォーマット後の容量は3.6TBが使える。しかし0.6TBのセクターが使用不能の状態で、その範囲はこれから大きくなる。運が良ければまだまだ使えそうだが、やはり要注意と警告が出るハードディスクであった。
ハードディスクを廃棄する前に
ハードディスクはフォーマットして空の状態にしたが、データが無くなっているわけではない。ハードディスクにはセクターと呼ばれるブロックにファイルが保存されるが、1TB容量のハードディスクには約19億個のセクターがある。保存したファイルがどのセクターにあるかをFAT(File Allocation Table)と言うテーブルで管理しているが、フォーマットするとこの管理テーブルをリセットするだけで、ファイルを記録したセクターはそのままである。このためフォーマットしただけではファイルを読みだすことが出来てしまう。
では、どうする?
全てのセクターを書き直す
19億個のセクターを書き直すのは時間がかかるが、廃棄するのではなく再利用することが出来るのが特徴。
物理的にセクターを読めなくする
破壊するので、短時間で処理できるが、資源としての回収もコストがかかり再資源化も難しい。
やってみよう! 全セクターを00で書き直す。
ハードディスクは記録に磁気を使っています。セクターを上書きすれば元のデータは無くなります。しかしプロにとっては上書きしたデータの下にある元のデータを読む可能性が全くゼロではないようです。その対策としてハードディスクは全体に「乱数で上書きする」→「再度乱数で上書きする」→「最後にゼロで上書きする」と3回上書きするのを米国の国家安全保障局(NSA)は推奨しています。 4TBのハードディスクは3回書き込みをするなら120時間かかります。
時間がかかりすぎるので、1回のゼロ上書きに変更しました。不良セクターは何回も書き込みをするので不良セクタが多ければ多いほど時間がかかります。1割も不良セクターがある4TBハードディスクは33時間で上書きが終わりました。いやー! 長かった。
ついでに使わなくなった携帯も処分
よく似た記憶媒体に携帯があります。これまで廃棄せず保存していた古い携帯とスマホです。手前は日本で使っていた携帯とスマホでむこう側は海外旅行で使っていた3G携帯とスマホです。こんなに多いとは思いませんでした。これらはドリルで穴をあけて廃棄処分しました。携帯は思ったより堅牢で、ドリルの刃を1本破損してしまいました。
