出版物の識別子

 出版物には、その書籍固有の番号を付けて、それは世界のどのほかの書籍にもつけられています。 紙の書籍についているのは ISBN ですが、 書籍に限らずそのもの固有の番号を付ける方法に UUID があります。 そのほかに電子図書に限れば、電子図書を販売しているストアが商品ごとにつける番号も、出版物の識別子で、これはそのストア内だけで使われる識別子(番号)といえます。

 Kindleストアでは、電子書籍を新規登録する時点で、Kindleストアで販売されるazwファイル形式に変換され、その時電子書籍の識別子も自動的に決められます。 従って、Kindleストアで出版する場合は、ePubファイルの識別子は他党付けていても販売の管理には使われません。 ですから、電子書籍を作るときにはあまり気にしなくてもよさそうです。

ISBN とは?

 ISBN(International Standard Book Number)は、世界共通で図書 (書籍)を特定するための番号で、日本では日本図書コード管理センターが番号を管理し、発行しています。

 書店で販売される雑誌以外の書籍は、すべてISBNが必要で、本の発行者はISBNを申請し、本に印刷した上で国会図書館に納本する義務があります。

 一方電子書籍に ISBN をつけるのは任意ですし、国会図書館に納付の義務はありません。

UUIDとは?

 UUID(Universally Unique Identifier)は、ソフトウェアを識別するための識別子です。 UUID は誰でも自由に作れて、管理する組織がないにもかかわらず、重複や偶然の一致が起こりえないと言われる識別子です。

UUID の作り方

 私の持っているWindows PC では Microsoftが配布している GUIDEGen.exe というユーティリティープログラムがあり、これを使ってUUIDを作ることができます。 以前はMicrosoftのダウンロードセンターからダウンロードできましたが、Windows10になり、ダウンロードセンターからの利用はできなくなりました。 代わりに、Visual studio 2017 RC4にそのプログラムがありますので、興味のある方は、まずVisual studio 2017 RC4 installerを使いパソコンに組み込んでください。 C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2017\Enterprise\Common7\Tools に guidgen.exe があります。

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