表紙を作ろう

 読者が最初に目にするのは表紙です。 表紙はどんな内容の本であるかを絵や写真で示したり、内容を興味深く表現した表題で読者にアピールします。 またこの表紙が電子書籍ストアーでの本の注文にも使われるし、本を紹介する為のページにも使用されます。 「タイトルと表紙の出来次第で売れるかどうかが9割決まる」と言われるほど重要です。 本文と同じく力を入れて作りましょう。

 Kindleストアで販売する書籍の表紙画像はマーケッティング用表紙画像と書籍コンテンツ用表紙画像の2種類が必要です。

マーケティング用表紙画像

 Kindle 本には、Web サイトの詳細ページに掲載されるマーケティング用表紙画像が必要です。この表紙画像は、電子書籍ファイルとは別に、書籍ファイルをKindleストアに登録する時に使います。 マーケティング用表紙画像の推奨形式は、Kindle HDX 端末の画像の鮮明さを確実に保つために、長辺が 2,560 ピクセル以上、短辺が 1,600 ピクセル以上、解像度が 300 ppi の JPEG 画像としてください。 マーケティング用表紙画像ファイルのサイズは 最大50MBまでです。

 マーケッティング用表紙画像は書籍をKindleストアに登録するときに使用します。

書籍コンテンツ用表紙画像

 Kindle本には、表紙を書籍のコンテンツとして含める必要があります。 この表紙画像はタブレットやスマートフォンにダウンロードしたKindle本の一覧表示等でも使われます。 この書籍コンテンツ表紙画像は、そのファイルサイズがKindle本のファイルサイズに影響しますので、不必要に大きなファイルは好ましくありません。 マーケッティング用表紙画像のファイルサイズを小さくしたものがよいでしょう。

 書籍コンテンツ用表紙画像は書籍をEPUBファイルに変換するときに使います

表紙画像を作る

 写真を元にして本の表題も入れた画像を作りましょう。 これには、画像処理ソフトが必要です。 私は手持ちの「Adobe Photoshop Elements 5.0」を使いました。

 長辺が 2,560 ピクセル以上、短辺が 1,600 ピクセル以上、解像度が 300 ppiの表紙画像を作り、 cover.jpg 名で保存し、以下のでんでんコンバーター、又はSigilでEPUBファイルに変換すると表紙画像となります。

でんでんコンバーターで、内部コンテンツ表紙画像を本に組み込む


  1. 表紙画像を作成し、そのファイル名を「cover.jpg」「cover.png」「cover.gif」のいずれかで保存してください。
  2. でんでんコンバーターのホームページ左側にある
    アップロードしてね{ファイル選択}をクリックし、表紙画面を保存したフォルダーから本文ファイルと共に、表紙画面ファイルを選択します。
  3. でんでんコンバーターのホームページ左側にある
    お好みでどうぞ{その他}表紙ページをスキップするのマークを外してください。
  4. その他の本に必要なファイル(本文、挿入写真等)の選択が終わったら、{変換}ボタンをクリックし、EPUBに変換します。

 ファイル名が「cover.jpg」「cover.png」「cover.gif」のいずれかの画像は、でんでんコンバーターで変換すると、内部コンテンツ表紙画面としてEPUBファイルの先頭に置かれます。 うまくできていますね。

Sigilで、内部コンテンツ表紙画像を本に組み込む


  1. 表紙画像を作成し、そのファイル名を「cover.jpg」「cover.png」「cover.gif」のいずれかで保存してください。
  2. Sigilを起動してください。
  3. ツールバーの{ファイル(F)}⇒{追加(D)}⇒{既存のファイル}とプルダウンします。
  4. 表紙画面を保存したフォルダーから表紙画面ファイルを選択し、インポートします。
  5. ツールバーの{ツール}⇒{表紙を追加}とプルダウンします。
  6. 表紙画面となる画像が選択されていますので、よければ{OK}ボタンを押しcover.xhtmlを作成します。

 内部コンテンツ表紙のxhtmlが作成され、本のトップに置かれたのが確認できます。 Sigilではcover以外の画像でも正常に電子書籍を制作できますが、KindleGenでmobi形式ファイルに変換するときにエラーとなる可能性があります。 表紙画面はファイル名をcoverとしておくのがよいでしょう。

↑ PAGE TOP