でんでんエディター・コンバーター 目次を作る


電子書籍の目次の役割

 リフロー型電子書籍にはページの概念がありません。 このため、電子書籍の目次に表示された見出しをクリックすることで、本文中のその見出しの記述された位置にジャンプして、本文を表示します。 電子書籍ならではの重要な役割です。

 EPUB形式の電子書籍に目次がなくても誤りではありませんが、AmazonのKindleストアで販売する電子書籍には目次が必須です。 目次のない電子書籍をKindleストアにアップロードしても、エラーとなりアップロードできません。


目次とは 本文との関係

 日本語の書籍は本を開くと最初に目次があります。 目次には本文の何処にどんな内容があるかを簡潔にまとめた見出しが並んでいます。 目次は本文の書かれた順番に見出しが並んでいますので、本文中の見出しに特別な記号を付けて、本文が完成した時点で一括して目次を生成するのが電子書籍の特徴です。

 でんでんエディター・コンバーターでは、本文中の見出し部分を#記号で囲む(見出しの前と後ろに同じ数の♯記号を付ける)と、その部分は「見出し」として扱われます。

 電子書籍(EPUBファイル)の見出しは1から6までレベルがあり、でんでんエディター・コンバーターでは♯の数でレベルと決めています。 ♯記号で囲まれた本文中の見出しはレベルにより文字の大きさと太さがで異なり、1が最も大きく6が一番小さくなります。 見出しを囲んでいる♯記号は読者が書籍を読むときは表示されないのです。

以下に本文中の見出しの作り方がありますので、練習してください。 でんでんエディターではエディットモードで♯記号に囲まれた見出しを確認できます。 プレビューモードにすると、見出しを囲んだ♯記号は消えて、見出しの大きさが変わりますので確認しましょう。 目次はでんでんコンバーターでEPUBファイルに変換するときに一括して生成されます。

でんでんエディターで目次に表示される項目を「見出し」として本文の中に入力する

 さっそく、でんでんエディター(以降エディターと表します)の登場です。 ブラウザーのChrome又はEdgeを使って、エディターを表示してください。

 前回使ったテキストまたは初期画面のテキストが表示されます。 何をテキストに使っても良いのですが、ここではこの前の節「とにかく初めてみよう」の文章を使って目次つくりを説明します。

  1. {Edit}ボタンを押して(以降エディットモードと表します)、エディットモードであるのを確認します。
  2. {×}ボタン、{OK}ボタンを順次押してテキストを白紙にします。
  3. このホームページの前の節「とにかく始めてみよう」の文章をドラッグし、{Ctrl+C}でコピーします。
  4. エディットモードに戻りカーソルを左上において、{Ctrl+V}でペーストします。
  5. {Preview}ボタンを押して(以降プレビューモードと表します)、電子書籍としてはどのように見えるかを確認してください。
  6. エディットモードに戻ります。
  7. #(半角です)記号を使い、  でんでんコンバーター とにかく初めてみよう  を  ## でんでんコンバーター とにかく初めてみよう ##  と前後を ## で囲みます。
  8. プレビューモードにして、どのように変化したか確認してください。 #記号で囲んだ文字が大きく表示されていますね。
  9. 次に  でんでんコンバーター それは何?  を  ### でんでんコンバーター それは何? ### とします
  10. 同様に  ### でんでんエディターを使う準備 ###
         ### でんでんエディターを使ってみる。 ###
         ### 作った原稿テキストを作業フォルダー「EP」に保存してみる。 ###
         ### まとめ ###
    と変更します。
  11. 上部の{Code}ボタンを押す(以降コードモードと表します)と、HTML言語で表したコードが表示されます。
  12. 左上の{Untitled Document}欄に aa とインプットしてから、{青ボタン}を押し、aa.txtをダウンロードフォルダーにダウンロードします。
  13. ダウンロードフォルダーの aa.txt を「とにかくはじめてみよう」節で作った作業用フォールダーに移動します。

 文章がHTML言語に変換され、「でんでんコンバーター とにかく始めてみよう」が「<h2>でんでんコンバーター とにかく始めてみよう</h2>」となっています。 HTML言語では、 <h2>と</h2>で囲まれた文字が見出しレベル2であると解釈されます。  テキストの文字を # 記号で囲むと見出しになることがわかりました。


見出しには、6つのレベルがある

 目次は、章、節、項などに使い分けることが出来ます。 HTML言語ではこのレベルを6つまで取れます。 ### でんでんコンバーター とにかく始めてみよう ### と#を3つ続けると、レベル3の見出しとなります。

 章に相当するレベルをレベル1にする必要はなく、レベル2でもレベル3でもかまいません。 「節」に相当するのは「章」のレベル+1のレベルとなります。 エディター・コンバーターでは見出しの文字の大きさをレベルで決めているので、文字の大きさからどのレベルを章とするかを決めると良いでしょう。


文字の大きさはどこで決めている?

 「フォントサイズは読者が本を読むときに決める」と勉強しました。 では、見出しの大きさはどうして決まるのでしょう。 「エディタ」のデフォールトでは見出しの大きさを、

  • 見出しレベル1の文字は本文の文字の200%
  • 見出しレベル2の文字は本文の文字の150%
  • 見出しレベル3の文字は本文の文字の125%
  • 見出しレベル4の文字は本文の文字の100%

としています。 本文の文字の何倍という相対的な指定をしてあるので、読者が本文のフォントの大きさを変更するとそれに従って変わり、フォントサイズを固定しているわけではありません。 この方法はアマゾンでも薦めているベストプラクティスの方法です。 エディターで使っているdefault.cssというHTML言語で書かれたファイルで決めていますので、変更することも可能です。 興味のある方は覗いてみて下さい。


目次は でんでんコンバーター で自動作成されます。

 先ほど保存した aa.txtファイルをでんでんコンバーターで EPUB3ファイルに変換するとき、本文中の見出し部の位置が集められ、目次ページが作られます。 次節で確かめましょう。


まとめ

  • AmazonのKindleストアで販売で販売する電子書籍は目次を必ず作りましょう。
  • 目次を作る作業とは本文の中に見出しを作り、そのレベルを決めるという作業であることが判りました。
  • 次はこの節で作ったaa.txtファイルを使ってEPUB形式の電子書籍を作り、目次が自動作成されているのを確認します。

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