でんでんコンバーター とにかく始めよう


でんでんコンバーター それは何?

 でんでんコンバーターは原稿、挿入写真、表紙などを電子書籍の標準フォーマットEPUB3形式の電子書籍ファイルに変換するオンラインソフトです。 パソコンにソフトをダウンロードして利用するのではなく、インターネット上でブラウザーに表示して利用します。

 でんでんコンバーターには、でんでんエディターと言うサブソフトが組み込まれていて、初めにワープロで推敲した書籍原稿を、まずでんでんエディターでマークアップ原稿に変更します。 そのマークアップ原稿、挿入する写真、表紙、目次や奥付けなど必須な項目を使い、電子書籍としてEPUB3ファイルを生成するのが、でんでんコンバーターです。


でんでんエディターを使う準備


  1.  電子書籍のファイルやフォルダーは英数字だけにする。
    電子書籍作成の過程や形式変換の過程で使う変換ソフトの一部には、日本語ファイル名を使えないものがある可能性があります。 日本語ファイル名やフォルダー名を使うと、うまく処理できないことがまれにあります。
     変換ミスのリスクを避けるため、ファイル名やフォルダー名には英数字だけを使うよう心がけましょう。
  2.  手始めにでんでんコンバーター・エディターで使う作業用フォルダーを英数字だけで作ります。 私は EP と言う名前にしました。(英数字とは半角の英数字です。 全角のアルファベットと数字は日本語です。)
  3. でんでんコンバーター・エディターを使うには、ブラウザーはChrome、Safari、Opera (15以降)を使う必要があります。 これはでんでんコンバーター・エディターの作動環境の制限のためです。 Windows標準のインターネットエクスプローラー(IE)を使っている場合は、でんでんエディターでファイルをダウンロードする機能が働きません。 Chrome、Safari、又はOperaをダウンロードしてください。
     Windows10を使っている場合は、新しい標準ブラウザー "Microsoft Edge" を使えばでんでんエディターでファイルのダウンロード機能が有効ですので "Microsoft Edge" を使ってもよいでしょう。(2018.07.15追記)

でんでんエディターを使ってみる。


  1.  早速、でんでんエディターを動かしてみましょう。 インターネット検索ソフト(Chrome)を使い、「でんでんコンバーター」のキーワードで検索してください。 検出したサイトの中から、「電書ちゃんのでんでんコンバーター」をクリックします。
  2. 「でんでんコンバーター」が呼び出されます。 上部の「でんでんエディター」をクリックします。 「エディター」になり、上部に{Edit}、{Preview}、{Code} 他のボタンが表示され、下の枠になにやら文字が書かれています。
  3. エディターを動かしてみます。 上部の{Preview}ボタンを押してください。 下の枠の画面が変わりました。 前の画面の枠内のテキストを電子書籍端末上で見たらこのようになりますというプレビューモードです。
  4. {Edit}ボタンを押してください。 下の枠の画面が元に戻りました。 下の枠内は原稿用紙に相当します。 ここに書いたテキストがこの後のステップで電子書籍の中の文章となります。 この画面はエディットモードといいます。
  5. 電子書籍の一ページを作ってみましょう。 上部の{×}ボタンを押して、さらに{OK}ボタンを押してください。 テキストが消去され、白紙になりました。
  6. なんでも結構ですから思いつく長い文章を書いて、次に{Preview}ボタンを押して下さい。 入力した文章を電子書籍端末で見た状態です。 横書きとなって表示されています。
  7. {テーマを選んでね}の▼ボタンをクリックし、「縦書きデフォルト」を選択すると縦書きで表示されます。
  8. {文字の大きさ}ボタンを押し、さらに文字の大きさを変更してください。 表示された文字が変化し、それに伴い一行に表示される文字数が変わります。 これが「リフロー」といわれるものです。
  9. {画面の幅}ボタンを押し、さらに画面の幅を大きくしたり小さくしたりして見てください。 やはり、一行の文字数が増減します。 「リフロー」が利いています。
  10. 最後に、{Code}ボタンを押してください。 画面が変わりました。 よく見ると、先ほど入力した文章がHTML形式に変換されています。 なるほど! 画面に記入した文章は保存するとき、HTMLファイルとして保存されます。

 EPUB形式電子書籍とは、表紙HTML、目次HTML、本文HTML、奧付けHTMLその他のHTMLファイルを結合し一つのファイルとしたものです。 でんでんエディターは本文のHTMLを作り、でんでんコンバーターでその他のHTMLと一緒にしてEPUB3電子書籍に変換するのですね。


作った原稿テキストを作業フォルダー「EP」に保存してみる。


 初めてでんでんエディターに触ったとき、苦労したのがテキストの保存でした。 インターネット閲覧ソフトには、Internet Explorer 11を使っていましたが、ファイルのダウンロードができません。

 調べてみると、でんでんエディターの作業環境として「Chrome、Safari、Opera」の3つが指定され「他のソフト(Explorerなどでしょう)は一部機能が使えません。」と書かれています。 早速Chrome(無料ソフト)をダウンロードして、これを使ってでんでんエディターにアクセスし、やっとの事でテキストをダウンロードできました。 
 Windows10を使っている場合は、新しい標準ブラウザー "Microsoft Edge" を使えばでんでんエディターでファイルのダウンロード機能が有効ですので "Microsoft Edge" を使ってもよいでしょう。(2018.07.15追記)

 それでは、Chrome又は "Microsoft Edge" を使っているとの前提で、作業再開。 でんでんエディターを呼び出し、原稿の入力が完了しているところからはじめます。

  1. {Untitled Document}をクリックしてファイル名(英数字)を入力してください。
  2. 隣にある{青いボタン}をクリックし、{Download}をクリックしてください。
     ダウンロードが終わると表示画面の左下にファイル名が出ます。 ダウンロードが完了です。
  3. ダウンロードされたファイルは「ダウンロード」フォルダーにあります。 作業用フォルダーに移し変えてください。

まとめ


  • この節ではでんでんエディターでテキストを作り、ダウンロードして作業用フォルダーに移すことを勉強しました。
  • 小説のような電子書籍はリフリーという機能を使うことで読者が読みやすい本になることを学びました。
  • リフローの機能を殺さないためには電子書籍は、フォントの指定や文字の大きさの指定をしてはいけないことを理解しました。

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