電子書籍の種類


電子書籍を読むのに使っている端末は?

 電子書籍を読むのに皆さんはどの端末を使いますか? MMD研究所の調査(2016年)では

スマートフォン 34%
タブレット 30%
パソコン 27%
電子書籍リーダー   9%

と、電子書籍リーダーが意外と少ない印象です。 スマートホンの利用が多いのは、日本の電子書籍は漫画の需要が多いためでしょう。

電子書籍を販売しているストアは?

 MMD研究所では電子書籍ストアを使った利用者数も調査しています。

  2016年 2018年 
Kindle  45% 45%
楽天kobo  28% 28%
iBooks  18% 13%

と利用者の半数がAmazonのKindleストアを利用しています。 多くの読者に読んでもらうため、Amazon、楽天とAppleの3ストアを目指して電子書籍を作れば、ほとんどの利用者に書籍を提供できることになります。

電子書籍のフォーマット

 Kindle、楽天kobo、iBooksで販売できる電子書籍のフォーマットは同じでしょうか?

 残念ながら楽天とAppleは国際電子出版フォーラムが策定している世界共通のEPUBフォーマットを使っていますが、Amazonは固有のフォーマットを採用しています。 しかし、Amazonでは、EPUBの電子書籍を変換ソフトで固有フォーマットに変換して書籍を販売することを標準の手順としています。

結論としては、EPUBフォーマットの電子書籍を作ればAmazon、楽天、Appleのストアで販売できます。

電子書籍は著作権保護つき

 アマゾン社の電子書籍のファイル形式はmobi形式で、楽天の書籍はEPUB形式です。 いずれもDRM(デジタル著作権管理)が施されており、その本の購読権を他人に売り渡す(紙の本で言えば中古本で売る)事ができないのが特徴です。

 本を購入した本人は、複数の端末で利用できますので、家ではパソコンで、電車の中ではスマートフォンで本を読むような使い方が出来ます。 自宅にいても、移動中でも、旅先でも、まるで自分の図書室がいつも手元にあるように、本を読むことができますね。

電子書籍にはページ概念のないリフロー型と、固定レイアウト型がある


 リフロー型書籍

 テキストが主体の書籍(小説、旅行記、解説書など)はリフロー型書籍が適しています。 リフロー型書籍では本文に使う文字のフォントタイプとフォントサイズを指定しておらず、読者の好みに任せています。 読者が自分の好むフォントにしたり、読みやすいフォントサイズにしたりすることが出来るのが特徴です。 スマートフォンで読む時と、パソコンで読む時で、一行に表示する文字数が同じでは、表示された文字の大きさが違い、読みにくいでしょう。 端末サイズに応じたフォントサイズに変更できるのがリフロー型書籍です。

 固定レイアウト型書籍

 漫画や写真集はページのレイアウトを固定して画や写真を配置します。 ページレイアウトを固定して初めてどの端末でも同じ配置となります。 テキストの読み易さより、そのページ全体での表現を大事にした書籍です。 どの端末でも、同じレイアウトとなりますので、端末によっては部分表現となったり、文字を読み難い表現となったりします。 小説には適さない書籍型です。

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